伝統芸能

劔神社には、一生の間に二度三度しか巡り合えない「御神幸(おわたり)」という重要なお祭りがあります。

このお祭りは寛文3年(1663)に当地の53ヶ村から、断絶していた「御神幸」の復興を寺社奉行に願い出た記録があります。この神事には、獅子舞とお囃子は欠くことができない伝統芸能で、近い例では、平成20年に御鎮座1780年をお祝いして斎行されました。

明神ばやし(明神ばやし保存会)

昭和46年 県無形民俗文化財に指定
毎年、劔神社の例大祭で奉納されている。
太鼓打ちの精神は、
1.天つき • • • • 天と地を仰ぎ感謝する様子
2.肩かけ • • • • 鍬や鎌を振り上げて働く様子
3.腰とり • • • • 農作業の様子
4.耳かき • • • • かわいい猫の耳かきの様子
5.袴さばき• • • • 田畑で働く様子
6.たすきがけ ・ ・ ・ たすきをかけて仕事に励む様子
以上6つの型で豊作をお祝いし、天地六合に働く者の感謝を表している。
現在の「明神ばやし」は、地太鼓打ち1、笛3、太鼓打ち8、茶利1、子供の太鼓打ち12の合計25名で構成されている。

獅子舞(劔神社敬神団)

御神幸の神事が始まるにあたり、前触れとしてかつての神領地である53の村々に神事を告げる触獅子集団を「告獅衆(こくししゅう)」といい、大獅子の舞の伝統を継承している。
常の劔神社秋の例大祭には、告獅衆の伝統を引き継いでいる劔神社敬神団によって、劔神社をはじめ近隣の各氏神に獅子舞が奉納されている。